社会福祉法人 明照福祉会 明照保育園 3月園便り


和田園長あいさつ

地域の至る所にある紅梅・白梅は、未だに綺麗な花が咲き誇り、甘い香りを放っています。私自身、昨年から始めた盆栽の小さな梅も可愛らしい花を咲かせてくれています。また、新春に咲く小さな黄色の花をした蝋梅も時々見かけます。昔から「梅は寒苦を経て清香を放つ」という言葉があります。厳しい冬の時節をじっとこらえて、やがて春が近づくと清らかな香りを漂わせてくれます。人もまた、様々な苦労等に耐え、ひたすら努力し、健康な心と体を育むことで成長していきます。

このように1年で寒さが一番厳しいと言われる2月を経て、いよいよ今日から本年度最後の月、3月(弥生)を迎えました。この1年を振り返って見ますと、年度当初からコロナに翻弄されました。保育内容の見直し、行事等の縮小・中止・延期、地域や関係機関・団体等との交流活動の制限など余儀なくされました。運動会や発表会など、本来なら子ども達が一堂に会して、ご家族の温かいご声援を受けて伸び伸びと力を発揮するところですが、コロナ感染拡大防止の観点からクラスごとの実施という規模縮小の内容となりました。

ご承知のように3月には、最大行事と言われます卒園式を始め、修了式、遠足等がございます。同時に、3月はそれぞれのクラスでの保育全般のまとめと進級への橋渡しの大切な月になります。

現在、国内外にて、オミクロン株が猛威を振るい、新型コロナウイルス感染は収束の光は見えてきません。正に今がコロナ対策の正念場です。園は元より、保護者、関係者が危機意識を持ち一丸となって感染防止対策に取り組んでいかなければならないと痛感いたしております。

今子ども達に目をやりますと、様々な遊びの中で、保育士等や友達と触れ合い明るく伸び伸びと進んで行動しています。身近なお友達との関わりが深まり、自然と思いやりの心も育ってきているように感じます。併せて、それぞれの発達に応じて、社会生活における望ましい習慣や態度が育ってきています。私共は、これからもお子様の最善の利益を考慮して、一人ひとりに寄り添い、充実した保育を行ってまいります。同時に、保護者の皆様とともに、お子様の成長の喜びを共有し、子育て支援の一翼を担ってまいります。

ところで、心理学者で京都大学名誉教授、元文化庁長官であられた河合隼雄氏は、子育てに関して「褒めたらつけ上がるなんてことはまずありません。もっと子どもを信用していい。子どもを信用できないのは、つまり自分を信用していないから。」と強調しています。ついつい親は「これができていない、あれができていない。」などと一方的に注意しがちです。色々な角度から我が子のよさを見つけて、タイミングよく「褒める」ということはとても大事なことのように思われます。河合隼雄氏のお言葉を子育てのご参考にしていただければ幸いです。


園からのおしらせ

★ マラソン大会は、3月9日(水)に明照保育園で、15分間体操の中で行います。
★ お楽しみ遠足は、3月4日(金)にクラス別で行います。詳細は後日お知らせ致します。
★ 卒園式は、3月20日(日)に行います。来賓や在園児の参加はなく、詳細は別途お知らせします。


3月4月の園の予定



あとがき:3月20日(日)の卒園式をもって、ひまわり組年長児16名のお友だちが明照保育園を巣立っていきます。長いお友だちは小さな赤ちゃんの頃から6年間、保育園で過ごしてきました。感慨もひとしおです。小学校でも色々なことに挑戦して活躍してほしいと願っています。

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